冬のメジロ

 

 Japanese White-eye。全長 11.5 ㎝ ほどの留鳥で、日本で見られる野鳥の中では最小クラス(正確には、最小から3番目)です。室町時代から「メジロ」の名で呼ばれていました。
 浅川堤防で、葉を落としたニセアカシアでエサ(今の時期は虫の幼虫)をさがしていました。

 日本画の定番に「梅に鶯」という画題がありますが、実はそこに描かれている鳥のほとんどが、ウグイスではなくて、メジロです。
 ウグイスは雑食ですが昆虫や植物の種子などを好んで食べるため、梅の花蜜を吸いに来ることはまずありませんし、警戒心が非常に強いので、数メートル先の藪で鳴き声がしていても、姿が見られることはごく稀です。
 メジロも雑食ですが「はなすい」といった地方名があるように花蜜を好みます。
 メジロとウグイスが混同されていたせいで「うぐいす色」でイメージされる色が人によって異なってしまい、現在もパンや和菓子などの表記で混乱が続いています。
 メジロはガッツリと黄緑系、ウグイスは薄い茶色系です。

    冬のメジロ 「伝統」ってやつは
    意味を欠いても 変わらないんだね
    和菓子見ても パンを見ても
    「ウグイス」なんだよね

 

Tokiomi