午前0時頃、「大接近」中の火星が真南の空でひときわ赤く輝いています。
地球の公転周期は 365 日、火星の公転周期は 687 日なので、約2年2ヶ月ごとに両者は接近を繰り返しているわけですが、火星の軌道が地球の軌道よりもつぶれた楕円形なので、どこで接近するかによって距離が大きく変わります。最小時は 5,691 万 ㎞、最遠時は 10,142 万 ㎞ なので、「接近」といっても二倍程度の差があります。今回は 5,759 万 ㎞ なので最小ではありませんが、かなり最小時に近いので「大接近」とされているわけです。
視等級は -2.8 なので、今の火星はシリウス(-1.46)や木星(現在は -2.1~-2.3 )よりも明るいことになります。ピークは7月31日ですが、前後一週間程度は見頃が続きます。
シリウスや木星よりも明るく輝く赤い星、御覧になってみてはいかがでしょうか。
※ 背後の星座は、やぎ座。
6月8日
6月23日
7月26日
Tokiomi