シナノタンポポ

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 記憶を辿ってみると、昭和40年代にはリンゴ園などでごく普通に在来種を見かけた気がするのですが、今では執拗に探さないと見つけられないまでに減ってしまいました。
 「古くからの田園風景が残っている地域では在来種のタンポポが勢力を持っている」 とする希望的観測による記述をしばしば目にするのですが、実際のところ、手入れされている農園に自生しているものはほぼすべて、外側の総苞片が反り返っている外来種・セイヨウタンポポです。
 シナノタンポポやカントウタンポポといった在来種が見たいならば、耕作放棄地とか管理がずさんな堤防とかで、外側の総苞片に反りがないものを、通りすがりの方の 「あの人、何なの?」 といった視線に耐えながら意地になって探すしか方法がありません。なので、おすすめはしません。

 

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Tokiomi