メロッテ 111

 

 地球から3番目に近い散開星団で、かみのけ座を形成している約 40 個の星で構成されています。広範囲に広がっているため、20 世紀に入るまで誰も星団であることに気がつきませんでした。

 かみのけ座付近は銀河系の北極方向にあたり、ガスや塵が少なく、遠方まで見通すことができるため、1000 個を超える大型銀河の集合「かみのけ座銀河団」など、たくさんの銀河が確認されています。興味がある方は、すばる望遠鏡での天体画像データの一部分が自由に見られる「HSCビューワ」で、かみのけ座( Coma Berenices )の緑色の枠内を右クリックし、「 Zoom 」・「 1 Arcmin 」を選択して拡大表示してみてください。初めてご覧になる場合、きっと「宇宙観」とでもいうべきものが根本的に変わります。(「 90 Degree 」で MAP に戻れます) 上部メニュー「ブックマーク」・「オススメ天体」にある「衝突銀河1」とか「ペルセウス座銀河団」は一見の価値がありますし、SFでおなじみの「重力レンズ」による効果が天体写真で確認できるというのも楽しいです。個人的には「 KKR 25 」でしょうか。矮小銀河は写真そのものが少ないので。

 超大口径望遠鏡を、自身の方針にそって使える立場の人たちがうらやましくなってしまいますね。

 

Tokiomi