3月14日、夜半からの雪が止んだ後、ふたたび三才池でホシハジロを見かけました。冬の寒気と春先の暖気の境界付近を目安に渡りをしている感じです。
前回は2羽、今回は3羽でしたが、いずれも虹彩が赤く、体側面の羽衣も明るいグレーなのでオスです。メスの姿はありませんでした。
多くの小型の渡り鳥と同様に、昼間は休み、夜に長い距離を飛ぶようで、今回も翌日の朝には姿がありませんでした。夜間、暗所で目が利かないことを「鳥目」と表現することがあるせいで誤解している方が多いのですが、ほとんどの鳥はかなり暗くても目が見えています。なので、当然ですが、夜でも飛びます。
誤解の根源は、おそらく『和名類聚抄』巻第三・形体部第八・病類第四十にある「雀盲 俗云度利女 謂如鳥雀瞑則無所見也」でしょう。
Tokiomi