6月3日、午後3時55分頃、東北東の空に虹が架かっていました。
「これって、色の並びがおかしくない?」と気がついた方、鋭いです。主虹は上から「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」の7色とされているわけですが、その下に連続してさらにワンセット以上の色が見てとれます。この主虹の下の部分が過剰虹です。「陽光が強い時期の虹でよく見られる現象」と説明されることが多いのですが、写真に撮ってみると、程度の差こそあれ、ほとんどの主虹の下に過剰虹が写っています。むしろ「虹の一般的な構造」と考える方が適切かもしれません。
supplementary explanation
淡い方が副虹。色は上下が逆になります。
主虹と副虹の間は光が集まりにくいため帯状に暗くなります。「アレキサンダーズ・ダークバンド」と呼ばれています。
早朝の赤虹
♪ 七色の虹が 消えてしまったの ♪ と歌にもなっていますが、虹を7色と認識するかどうかは国や文化によって異なります。
虹を音階「レミファソラシド」と対応させて、下から「紫・藍・青・緑・黄・橙・赤」の7色としたのはアイザック・ニュートンですが、現在のイギリスでは6色とするほうが一般的なようです。フランスやドイツは5色、ロシアは4色です。アフリカには8色としている部族もいるそうです。
Tokiomi