カッコウ

 

 Common cuckoo。最も有名な托卵する鳥です。托卵という行為そのものは同一種の鳥の間ではさほど珍しくはないようなのですが、さすがに他種に托卵する鳥は少数派です。カッコウは体温保持能力が低いため、体温変動が少ない他種に抱卵させる方が繁殖に有利になる、という説が有力です。
 いち早く孵化するカッコウのヒナに、自身の卵を巣から押し出されたうえ、自分のからだよりも大きいカッコウのヒナにエサを運び続ける「里親」たちを思うと切ないものがあります。

 さびれた様を「閑古鳥が鳴く」と言いますが、「閑古鳥」とはカッコウのことです。
 松尾芭蕉は「憂きわれを さびしがらせよ 閑古鳥」と詠みました。カッコウの鳴き声に「もの寂しさ」を覚えるのが文学的素養というものらしいのですが、托卵の実態を知ってしまうと、わがままと傲慢の響きの方が強く聞こえてしまいます。

 

Tokiomi

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